ロッカールームの様子をFacebookで配信して罰金! NFLのお騒がせ男、実はFacebookと契約か?
2017年01月27日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ
NFL(米プロアメフトリーグ)のお騒がせ男、ピッツバーグ・スティーラーズのワイドレシーバー、アントニオ・ブラウン。レゴブロックを頭に乗せたような奇抜な髪形にしたり、ロールス・ロイスの超高級車「ファントム」でトレーニングキャンプに現れたりと話題に事欠かない。
今シーズンも、タッチダウンの後、腰を前後に振るセクシーダンスを披露したり、規定外のシューズを履いて罰金。でも実力は折り紙付きで、今年1月、チームとの新契約ではNFLの全ワイルドレシーバーの中で最高額となる1500万ドル(約17億1500万円)超の年俸になるのでは、と報じられている。
このお騒がせ男が、またやらかした。勝利を飾った1月15日(現地時間)のプレーオフ、カンザスシティ・チーフス戦の後、ロッカールームの様子を17分間もスマホで撮影し、自身のFacebookで公開したのだ。これは明確なリーグ規定違反で、監督からは1万ドルの罰金を科され、謝罪会見では「あの時は興奮していた」と神妙な顔で謝罪をした。
しかしさすがA・ブラウン、この話はそこで終わらなかった。一連の行動について、ほんの出来心ではなく、確信犯だったのではと疑われているのだ。
『ウォールストリートジャーナル』によると、Facebookは、「Facebookライブ」というライブ動画配信機能のマーケティングのために、約140社のメディア企業、有名人と契約を締結しており、その中には年収70億円超のカリスマ料理人ゴードン・ラムゼイや、競泳界のスーパースター、マイケル・フェルプスも含まれている。
NFLでも昨夏、シアトル・シーホークスのクォーターバック、ラッセル・ウィルソンが、Facebookとの契約金5000万ドルで「Facebookライブ」を使用して、動画を配信する契約を結んだことが話題になった。
そして、渦中のA・ブラウンも最近、Facebookと数十万ドルで同様の契約を結んでいたと報じられている。A・ブラウンの動画は、削除される前の段階で視聴回数が100万回を超えるほどの人気だったが、これが確信犯だとしたら、A・ブラウンもFacebookもニヤリとほくそ笑んでいるだろう。
リーグ側がいくら規約を作っても、企業のマーケティング活動と選手の行動を縛ることはできない。特に、ルール違反と罰金に慣れているA・ブラウンのような選手をコントロールするのは不可能だ。
まだ真相は明らかになっていないが、今回の一件は、選手とスポンサー、選手とSNSの関係について、その難しさをあらためて提示する出来事といえるだろう。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
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