カナダのメディアがNHL初のVR放送をスタート! スポンサーと組み、無料のVRビュワーを提供
2017年02月26日 コラム テクノロジー/デジタル Written by 川内 イオ
ついに、アメリカのメジャースポーツにもヴァーチャルリアリティ(VR)の波が押し寄せてきた。
カナダのスポーツ系メディア「スポーツネット」は、NHL(米プロアイスホッケーリーグ)と関係が深いカナダの大手ビール会社モルソンと組み、2月18日に行われたカルガリー・フレームス対バンクーバー・カナックス戦を皮切りに、NHL初のVR放送をスタートさせた。この試合から3月25日のオタワ・セネターズ対モントリオール・カナディアンズ戦までの、土曜夜に開催される6試合がVR放送の対象となる。
この放送は、スポーツネットのウェブサイトで公開され、モルソンが提供する組み立て式の簡易型VRビュワーを使って観戦する。モルソンは35万個のビュワーを用意し、市販のビールケースの中に梱包。視聴を希望するファンは、モルソンのビュワー付きビールを買わなくてはならないが、ビュワー自体は無料だ。
ビュワーを手に入れたら、「スポーツネット」のアプリをダウンロードし、視聴用のPINコードを入手して準備完了。
会場には3つの異なるVRカメラが設置され、観客席の最前列から観戦する視点で試合の中継をするだけでなく、熱気あふれるアリーナの様子なども放送。さらに、この企画のために用意された特別映像やオンデマンドのハイライトもVRでの視聴に対応している。
カナダのメディア「トロント・サン」の記者が、18日の試合のVR視聴体験を記事にしているが、「試合の解説もスコアや残り時間を表示するグラフィックもない。目が疲れて、多少、気分が悪くなる。だが、息をのむ体験だった。最も単純なプレーでさえサスペンスに満ちている。試合が終わった後、混雑の中で帰宅する必要がなく、ただビュワーを外すだけでいいのも最高だ」と伝えている。
この評価を読むと、熱心なホッケーファンではなくても、一度くらいはVR視聴を試したくなるのではないだろうか?
最近、簡易なVRビュワーは数百円程度で販売されている。6回の放送を終えてみないと効果は測れないが、今回のスポーツネットとモルソンの試みが多くの視聴者を惹きつけたとしたら、ほかのスポーツ業界にも十分に応用できそうな手法である。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
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実施場所:大和高田市内の公立中学校実施時期:2024年9月~2025年1月活動内容:休日の部活動を地域クラブ活動化し、学校管理外とした練習及び大会引率等の実施業務 :スケジュール調整、種目指導、活