インドで急成長中のプロカバディリーグ(PKL) 開幕から5年で広告主が3倍に
2017年07月05日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ
インド発祥のスポーツで、インドの国技でもある「カバディ」。2014年にプロカバディリーグ(PKL)が発足してから、拡大の一途をたどっている。
もともとPKLは年に1回の開催で、第1シーズン(2014)、第2シーズン(2015)は7月末から8月末までの5週間で、全60試合が開催されていた。開幕当初から注目度は高く、開幕した年、サッカーのFIFAワールドカップ・ブラジル大会のテレビ視聴率0.7%に対して、PKLの平均視聴率は0.75%を記録。第2シーズンは1.23%とほぼ倍増した。ちなみに、インドナンバーワンの人気を誇るプロクリケットリーグの平均視聴率は4%強だ。
同じく2年目には、ネット配信の視聴者数がクリケットの2億人、サッカーのインド・スーパーリーグの3200万人に次いでPKLが2600万人に達し、インドのスポーツでは3番目の人気プロスポーツの座を得た。これで手応えを得たPKLは昨年、リーグを年2回開催に変更。昨年は1月30日から3月5日までの第3シーズンと、7月末から8月末までの第4シーズンが開催された。これによってさらに視聴者の関心を集め、2014年の開幕時に比べると視聴率が51%アップしている。
そして、今年7月28日に開幕する第5シーズンは、新たに4チームが加わり、12チームに拡大。試合数が138になり、リーグ戦も13週間に及ぶため、また1年に1度の開催に戻った。
開幕を1カ月後に控え、PKLのメインスポーンサーでもある放送局スタースポーツは、この5年でPKLのスポンサーシップ収益が320%増加し、広告主の数は3倍になったと発表した。選手の収入も急増しており、開幕当初は年俸60万円程度だったが、シーズン5では年俸が900万円を超える選手も出てきている。
オーナーやチームスポンサーもクラブに投資をするようになり、ムンバイのチーム「U Mumba」ではアカデミーを開設。毎年50人の少年を受け入れ、育成するという。
今後も成長が見込まれるPKLは、インドで広告を出したい企業にとっても注目の的になるだろう。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
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