アーセナルが中国市場開拓に本腰 「Coaching the Coaches」プログラムも拡大
2017年07月31日 コラム スポンサーシップ/パートナーシップ Written by 川内 イオ
イングランド・プレミアリーグのアーセナルが、中国市場開拓の動きを加速させている。
7月26日、アーセナルは2015年からスポンサー契約を結ぶ中国のテクノロジー企業BNN Technology社との契約の延長と拡大を発表した。新しい契約の期間は2019-20シーズン終了時までになり、昨シーズン途中からスタートした独自のプログラム「Coaching the Coaches」の拡大も含まれている。
「Coaching the Coaches」とは、中国の草の根のサッカーを支援しているBNNのサポートで中国のコーチング技術の強化を図る大規模なプログラムだ。初年度となる昨シーズンは、250人以上の中国人指導者がロンドンでアーセナルのコーチ陣から手ほどきを受けた。このプラグラムは中国の全ての指導者に開かれていて、指導のレベルにかかわらず応募できる。応募すると10万人を超える登録者がいるBNNのアーセナルファンサイト上で投票が行われ、得票数の多い指導者がトレーニングキャンプに参加できるという仕組みだ。新契約により、新シーズンは750人の中国人指導者がキャンプに参加する予定。
BNNは中国の通信社「新華社通信」と提携しており、ファンサイトには新華社通信が撮影した試合前の監督インタビューや記者会見、トレーニング映像、オリジナルのコーチングビデオなどが配信される。また、今夏に予定されているアーセナルの上海と北京のプレシーズンツアーでは、ファンサイトを通じて、アーセナルファンがトップチームの選手に質問をする機会も設けることになっている。
さらに、新契約で同社は中国最大のインターネットショッピング・モールとして有名な「T-mall(天猫)」でアーセナルの公式ショップを設立し、運営する権利を得た。今後、中国のサポーターはT-mallでアーセナルの公式グッズやPUMAのトレーニングキット、レプリカキットなどを購入可能になる。
2016-17シーズンのプレミアリーグで5位となり、1996-97シーズンに現行のUEFAチャンピオンズリーグになってから、初めて出場権を逃したアーセナル。大幅な収入減となるなかで、SNS上で500万人のフォロワーを持つ中国でのビジネス拡大を目指しているのだろう。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
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