F1が公式Eスポーツイベントを開催。マクラーレンも破格の待遇でゲーム大会を実施
2017年08月29日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ
モータースポーツの最高峰フォーミュラ1(F1)が、eスポーツに参入する。イギリスに本社を置くゲーム制作会社で、数多くのレースゲームを手掛けてきたコードマスターズ社とともに今年9月、「Formula 1 eSports Series」を開催すると発表した。
このシリーズの概要は、以下になる。
まず、コードマスターズ社が8月25日に発売する「F1 2017」を使用した予選が9月中に行われ、タイムレースの成績上位者40名が選抜される。その後、10月10日と11日にイギリスにあるeスポーツ専用アリーナ『Gfinity Arena』にて準決勝を開催し、20名が決勝に進出。決勝戦は11月24~26日、F1 アブダビグランプリの開催に合わせ、F1と同じ会場のヤス・マリーナ・サーキットで行われる。
「Formula 1 eSports Series」は今後数年にわたって開催されることが決まっており、優勝者は次回大会で準決勝から参戦できるほか、コードマスターズ社が来年発売する「F1 2018」でゲームのキャラクターとして登場する権利が与えられる。大会はコードマスターズ社とeスポーツ専用アリーナを運営するGfinityの2社で行われ、F1が全面的に協力する。
F1がこのコラボレーションを決めたのは、F1とファンとの距離感を縮め、さらにレースゲームの愛好者を開拓するためだ。レースゲームは長らく多くのファンの心をつかんでおり、レース業界と親和性が高い。
イギリスのレーシングチームで、F1の名門として知られるマクラーレンは、今年5月、ゲーミングデバイスメーカーのロジクールGと共同で、eスポーツイベント「World’s Fastest Gamer」を開催すると発表した。
大会は、PCで参戦できる世界的なオンラインレーシングシミュレーター「iRacing」上で行われる。9月12日から4週間にわたって毎日複数回のレースがあり、成績上位者は11月にイギリス南東部のサリーにあるマクラーレンのテクノロジーセンターで開催される決勝戦に進出する。勝者はマクラーレンと年間契約を結び、F1チームの公式シミュレータードライバーとして採用されるという破格のゲームイベントだ。
F1とeスポーツは結びつきを強めており、今後もさまざまなコラボレーションが予想される。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
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