史上初の女性ドライバー限定モーターレース開催へ!? イギリスの企業が全6レースを計画
2017年12月05日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ
ロンドンに本社を置くある企業が、新たなモーターレースの立ち上げを計画しているようだ。『Sky Sports』や『Daily Mail』などのウェブ版が相次いで報じている。
新たなレースとは、モーターレース史上初めての女性だけのコンペティション。報道によると、その企業は女性ドライバーだけ参戦可能なレースの始動を2019年に予定しており、全6レースを計画。5レースはヨーロッパ、1レースをアメリカで開催するという。この計画は、スペイン人の元F1ドライバー、フェリックス・ポルテイロがサポートしていると報じられている。
実は、女性だけのモーターレースのアイデアは、2015年にも話題になった。F1の最高権威者として、40年にわたって業界を牛耳っていたバーニー・エクレストン氏(F1の新オーナーであるリバティ・メディアによって2017年1月に解雇)が構想した「オール・ウィメンズF1選手権」だ。
このアイデアは実現しなかったが、女性ドライバーは常に注目を集めてきた。近年では、スコットランド出身のスージー・ヴォルフが、2011年から4シーズンにわたって名門ウィリアムズでテストドライバーを務めたが、2015年に引退している。
そして現在、最も注目を集める女性ドライバーは、コロンビア出身のタチアナ・カルデロン。2013年からヨーロッパ・フォーミュラ3選手権、2016年からGP3シリーズに参戦しており、2017年にはF1チーム・ザウバーの開発ドライバーとして契約を結んでいる。
この女性ドライバー限定レースが開催された場合、タチアナ・カルデロンのほかにも参戦が期待される女性は多い。例えば、イギリス人のジェイミー・チャドウィック。16歳の時、2015シーズンの英国GT選手権で最年少優勝(もちろん史上初の女性王者)を飾った。現在はイギリス・フォーミュラ3選手権に参戦し、デビューした年に総合9位でシーズンを終えた。もうひとり、イギリスにはインディカー・シリーズに参戦し、5年連続でインディ500を走っているピッパ・マンもいる。
ドイツの新星ソフィア・フロシュは現在16歳ながら、ドイツのフォーミュラ4シリーズで総合13位に入り、2018年にはフォーミュラ3参戦が予定されている。
ほかにも、ルノーで開発ドライバーを務めるスペインのカルメン・ホルダ、アメリカとカナダで開催されているウェザーテック・スポーツカー選手権で優勝経験のあるデンマークのクリスティーナ・ニールセン、インディカー・シリーズ、フォーミュラEに参戦してきたスイスのシモーナ・デ・シルベストロなども候補に挙がるだろう。
報道によると、複数のテレビ局が放映権の獲得に興味を示しているとしており、2019年には「オール・ウィメンズF1選手権」が実現するかもしれない。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
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