インドのプロクリケットリーグIPLでVR放送開始 360度の視聴体験が可能に
2018年02月05日 コラム メディア/放映権 Written by 川内 イオ
インドの大手メディア、スター・インディアが、インドのプロクリケットリーグ「Indian Premier League(IPL)」のバーチャルリアリティ(VR)中継を始める。
スター・インディアは昨年9月、26億ドルでIPL の2018年から2022年までの国内、海外、デジタルの放映権を獲得。英語とインドの公用語であるヒンディー語に加えて、インド国内で広く使用されているタミル語、テルグ語、カンナダ語、ベンガル語という6つの言語プラス、熱心なファン向けに詳細な解説をするチャンネルを新設。計7つのチャンネルとインターネットのストリーミング放送を予定しており、総視聴者数を昨シーズンの5億4000万人(テレビが4億1000万人、ストリーミング放送が1億3000万人)から、7億人まで増やす計画を立てている。
VR中継は視聴者数を拡大する戦略の一環で、複数の海外メディアの報道によると、ストリーミング放送のプラットフォーム「Hotstar」上で行われる。VRヘッドセットを着用するか、スマートフォンの専用アプリのどちらかで視聴可能で、視聴者は、さまざまなカメラアングル、前述の6言語のなかから自分が聞きたい言語を選択できる。さらにアプリでの視聴する場合は、いつでも試合を一時停止したり、スマートフォンを操作することで360度の視聴体験ができるようだ。
スター・インディアは2016年、インドの国技であるカバディのワールドカップを放送する際に、VR放送技術を持つVOKE(現Intel True VR)と提携し、VR中継をしたことがあり、その経験を活かしてIPLのVR中継に臨む。スター・インディアの関係者は、メディアの取材に対して「昨シーズン(全60試合)、3000万人しかスタジアムで試合を観る機会がありませんでした。VR放送によって、自宅にいながらスタジアムにいるような臨場感のあるライブマッチを提供したい」とコメントしている。
インドのARとVR市場は2016年から2021年にかけて、55%超の成長をすると予想されており、スター・インディアの投資がどのような結果をもたらすか、注目を集めている。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK! 「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N
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