UFCがラスベガスに新拠点「The UFC Apex」オープン!
2019年06月25日 コラム 施設 Written by 川内 イオ
今年6月18日、グローバル展開する世界最大規模の総合格闘技団体UFC(Ultimate Fighting Championship)が、ラスベガスに新しい施設「The UFC Apex」をオープンした。約1万2000平米の建物は、もともと米国のギャンブル団体Scientific Gamesが使用していたビルで、UFCが2018年に購入し、数百万ドルを投じて改修した。
UFCは2017年、同じラスベガスに世界初となる総合格闘技の研究、イノベーション、トレーニングセンターを併設する「UFCパフォーマンス・インスティチュート」をオープンしており、2つ目の大規模施設となる。
オープン当日は、UFCのダナ・ホワイト社長がプロデュースする『Dana White's Tuesday Night Contender Series』の第3弾のお披露目会が行われた。この番組は、世界から発掘された有望なファイターが対戦する全10回のシリーズで、2017年にスタートした。この番組は、ESPN +、ディズニーのスポーツ専用チャネルで放送されている。
最大1500人収容のミニアリーナ、4つのロッカールームなどを有するThe UFC Apex。大会前後のスタジオショーや、UFCの会員向け放送FIGHT PASSで配信するオリジナルプログラムの収録などに使用される見通しだ。2020年には、新しいコントロールルームがオープンし、遠隔操作によって、世界中で開催されているUFCの大会やイベントを4K解像度で放送することが可能になる。
この施設がユニークなのは、UFC以外のスポーツ、コンサート、イベント、eスポーツを含むさまざまなライブイベントに対応できるように設計されていること。自社で主催するのか、他社にスペースを貸すのかは明らかになっていないが、「The UFC Apex」が今後、どのように使われていくのか、注目が集まっている。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。『BREAK!「今」を突き破る仕事論』(双葉社)を発売中。http://u0u0.net/Ct2N
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