NFLのグリーンベイ・パッカーズ、テレビでオリジナルコンテンツを視聴できるアプリをリリース

2019年12月03日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内　イオ

　アメリカのナショナルフットボールリーグ（NFL）に所属するグリーンベイ・パッカーズが今年10月、ファンの自宅のテレビ画面にオンデマンドコンテンツを直接届けるテレビストリーミングアプリをリリースした。

　このアプリは、アメリカでトップシェアを誇るテレビストリーミングプラットフォーム「Roku」、Apple TV、Amazon Fire TVなどの主要プロバイダーからダウンロードできる。

　放映権の縛りがあるため試合のライブ配信はないが、チームの日々の活動、試合のハイライト、プレイヤーのインタビューを中心としたニュースクリップなどのオンデマンドビデオコンテンツが提供される。また、これまでファンが観ることができなかったシーズン中の選手、監督の記者会見のフルバージョンも配信される。

　オリジナルコンテンツとしては、パッカーズのヘッドコーチ、マット・ラフルアに焦点を当てた「Total Packers」や、チームの公式ホームページのライターふたりがホストを務める「Packers Unscripted」、熱狂的なパッカーズファンの歩みを振り返る「Packers Life」などが用意されている。

　パッカーズは、このアプリによってファンの自宅にもコンテンツを届け、常にパッカーズの情報に触れられる状態にすることで、既存のファンとの関係を密にしながら、新たなファンの開拓を目指している。ちなみに、「Roku」のプラットフォームを使ってコンテンツを配信しているNFLのチームは19チームあり、パッカーズは20番目。

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川内イオ●文　text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター＆ライター＆イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』（文藝春秋）が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g