メジャーリーグがVRヘッドセットで観戦できるライブストリーミングを開始
2020年08月07日 コラム テクノロジー/デジタル Written by 川内 イオ
7月23日、史上初の無観客、全60試合に短縮して開幕したメジャーリーグは、開幕に先立って球場に足を運べないファンに向けた新しいサービスをスタートさせた。バーチャルリアリティ(VR)用のヘッドセット「Oculus Rift」を使って観戦できる、VRライブストリーミングを始めたのだ。
このVRライブストリーミングは、サブスクリプションサービスであるMLB.TVの加入者が利用できる。ケーブルもPCも不要なVR用オールインワン型システムOculus Quest(オキュラス クエスト)でサポートされていて、Oculus Riftの所有者は無料でアプリをダウンロードして使用する。
ユーザーにはいくつかの特典があり、MLBのデータ解析ツールMLB Statcastによるプレーヤーの詳細なデータを取得できるほか、3Dストライクゾーンやオンデマンドの360度ビデオハイライトなども提供される。
MLBは2017年6月より3年契約で、テクノロジー大手IntelのTrue Viewプラットフォームを介して週1回、ライブでVRストリーミング配信をしてきた。今年、契約が切れるのに合わせ、7月20日にOculusを使ったVRライブストリーミングがリリースされた。こちらでは、週1回以上の配信に加えて、2018年、2019年シーズンのMLBの全試合もVR視聴できるようになっている。
MLBはVRの活用に積極的で、2017年にはGoogleのVRプラットフォーム「Daydream」に対応したVR観戦サービス「At Bat VR」をリリース。こちらは、Daydream対応のスマホで視聴可能だったが、プラットフォームとしての「Daydream」自体が尻すぼみになってしまった。翌年にはVRヘッドセットを使った独自のゲーム「ホームランダービーVR」も製作している。
ファンに新しい体験を提供する今回のアプリがどれだけ支持されるのか、今後に注目だ。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g
-
【募集職種】ランニングイベント営業・コンサルティング❏大会運営 大会運営のあらゆる課題を、ワンストップでフルサポート 大会概要作成、エントリー、募集広報、競技運営、記録計測、記録証発行などの大会運営業
-
【求人情報】株式会社ダブルカルチャーパートナーズ/企画営業〈正社員〉
【業務内容】トークイベントの企画・運営グループ関係会社との打ち合わせ、交渉および社内他部署との連携スケジュール管理メディアリリース【応募資格】 学歴不問 営業未経験者歓迎!人柄を重視いたします。【望
-
実施場所:大和高田市内の公立中学校実施時期:2024年9月~2025年1月活動内容:休日の部活動を地域クラブ活動化し、学校管理外とした練習及び大会引率等の実施業務 :スケジュール調整、種目指導、活