DAZNが格闘技専門のプラットフォームを立ち上げ。ビッグマッチが続々
2020年11月04日 コラム メディア/放映権 Written by 川内 イオ
2016年のサービス開始以来、これまでにアメリカ、ブラジル、スペイン、ドイツ、オーストリア、スイス、カナダ、イタリア、日本と対象エリアを拡大してきたスポーツ専門の定額制動画配信サービスの「DAZN(ダゾーン)」。
今年3月には、新たに200以上の国と地域でサービスを提供する計画を明らかにし、ボクシングをはじめとした格闘技専門のプラットフォームを立ち上げると発表した。
その皮切りとして、5月には現在のボクシング界最高のスーパースターとも称される4階級王者サウル・アルバレス(メキシコ)対WBO世界スーパーミドル級王者のビリー・ジョー・サンダース(イギリス)というビッグマッチの放送を予定していた。しかし、新型コロナウイルスの影響で延期に。
出だしからつまずいた格闘技専門プラットフォームだったが、DAZNは仕切り直して12月1日より、イギリスを含む200の国と地域で配信をスタートさせる。最初の目玉は、12月5日に開催されるライト級のスター、ライアン・ガルシア(アメリカ)と2012年のロンドンオリンピックのバンタム級金メダリスト、ルーク・キャンベルの対戦になる予定。料金は月額2.99ドルで、サタデーファイトライブ、クラシックファイトのほか、オリジナルドキュメンタリー番組なども制作される見通しだ。
DAZNは2018年に、サウル・アルバレスと5年で11戦を行う推定3億6500万ドルの独占放送権契約を結んでいる。これはDAZNがボクシングや格闘技の配信に本腰を入れていることの表れと捉えられており、今後もビッグマッチのマッチメイクと放送が続くだろう。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)が発売中。https://amzn.to/2MKcg7g
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