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コロナ禍で苦しむ地元企業を救え! チェルシーが支援プログラムをスタート

2021年04月01日 コラム Written by 川内 イオ

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イングランド・プレミアリーグのチェルシーが、ホームタウンであるロンドンの中小企業を支援する取り組みをスタート。新型コロナウイルスの影響で苦境にある地元企業を対象に、応募を始めた。

この取り組みは、クラブ創立116周年を記念して3月16日に開始されたチェルシーの「Proud of London」キャンペーンの一環として行われる。対象は従業員数50人以下の、ロンドンに拠点を持つ企業。支援を希望する企業はパンデミック期間中の「立ち上げ、維持、成長」の努力の成果をアピールし、その中から高評価を得た企業が採用される。

選出された企業は、試合当日のハーフタイムおよび試合が終わった後のソーシャルメディアの投稿で、企業ロゴが掲載される。さらに、2500万人以上のフォロワーを持つチェルシーのInstagramでその企業のブランドストーリーを流すなど、デジタルキャンペーンを展開する。

チェルシーの公式SNSを含むデジタルコミュニティーには世界中に1億人以上のフォロワーがおり、大きな広告効果が期待できる。これは通常、スポンサーシップパートナーやデジタルコラボレーションの権利を購入した企業のみが利用できる高額の特典だが、今回は全て無料。

メディアの取材に対して、チェルシーのマーケティング・ディレクターは「このキャンペーンによって、私たちが故郷と呼ぶこの街に、どれほど大きなインスピレーションを受けているかを示します。ロンドンには、パンデミックとそれに続くロックダウンという前例のないチャレンジに適応し、限界を押し広げ、互いに支え合うクリエイティブな精神があふれています」とコメントしている。

【了】

川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『1キロ100万円の塩をつくる: 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』(ポプラ新書)が発売中。https://amzn.to/2ZaM9Mz


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