世界的人気のYouTuber・KSIがボクシング・プロモーション会社を設立
2021年07月05日 コラム マーケティング/プロモーション/ブランディング Written by 川内 イオ
ロサンゼルスに拠点を置く大手タレントエージェンシー、スポーツマーケティング企業ワッサーマン(Wasserman)が、人気YouTuberと提携してボクシングのプロモーションを仕掛けるようだ。
42のスポーツ競技で2000人以上のアスリートをクライアントに抱えるワッサーマン社は、今年3月、ワールドボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)などを主宰するザウアーラント・イベント社を買収した。WBSSは、ボクシングの主要4団体の王者と上位ランカーだけが出場し、真のナンバーワンを決める大会で、おととし、井上尚弥がバンタム級王者に就いたことで知られる。
今回の買収で、ザウアーラント・イベント社はワッサーマン社のボクシング部門「ワッサーマン・ボクシング」に吸収された。そして今年6月、ワッサーマン・ボクシングは、YouTubeのチャンネル登録者数 約2300万人、ソーシャルメディアの合計フォロワーが3400万人を超えるイギリス人のYouTuber、KSIと彼のマネジメントチームであるProper Loudとパートナーシップ契約を結んだ。
KSIといえば、2018年と2019年、アメリカ人の人気YouTuber、ローガン・ポールと2度、ボクシングで対戦。2019年の第2戦は、試合を配信したDAZNのボクシング視聴者数で年間第3位を記録するなど、大きな話題を呼んだ。
今回の提携に合わせて、KSIはボクシング・プロモーション会社を設立。ワッサーマン・ボクシングと協力し、プロモーターとしてボクシング興行を企画すると報じられている。KSIはローガン・ポールとの試合以降、ボクシングのリングには立っていないが、ローガン・ポールの弟で、YouTuber兼プロボクサー免許を持つジェイク・ポールとの対戦を望んでいるとされる。
ちなみに、今年6月にはローガン・ポールが元ボクシング世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザーとエキシビションマッチを開催。同月、YouTuberとTikToker(ティックトッカー)によるボクシングマッチが行われるなど、動画配信者の間でボクシング対決がはやり始めているようだ。
KSIとワッサーマン・ボクシングがどのようなマッチメークを見せるのか、注目が集まる。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『1キロ100万円の塩をつくる: 常識を超えて「おいしい」を生み出す10人』(ポプラ新書)が発売中。https://amzn.to/2ZaM9Mz
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