NFLがゲーミングプラットフォーム「ロブロックス」にバーチャルストアを開店
2021年12月06日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内 イオ
アメリカのナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は、ゲーミングプラットフォーム「Roblox(ロブロックス)」内にバーチャルストアを開設した。
ロブロックスは、1日に4700万人が利用し、そのうちの半数が13歳以下。プレーヤーが自身のアバターを作成し、ゲームやイベントに参加する。「ロブロックス」と呼ばれる仮想通貨は、ゲーム内でアバターや自分専用のルームを装飾するためのアイテムを購入するために使用される。NFLは、手始めに全32チームの公式バーチャルヘルメットを無料で提供する。
NFLはアメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC)、ナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)で構成されており、AFCの商品は11月23日から、NFCの商品は12月1日から、それぞれリリースされた。NFLは来年、より多くの商品の提供・発売を行う予定と報じられている。
このバーチャルストアは、ロブロックスに特化したデベロッパー・MELON社によって開発された。MELON社は、世界的なミュージシャンのザラ・ラーソン氏と共同で、バーチャルコンサートの開催、グッズなどの開発・販売を行っている。
世界的に人気のサッカークラブ、スペインのFCバルセロナは、新しい公式キットを披露するためにロブロックスを利用したことがあり、ナイキは今年11月、ロブロックス内に「NIKELAND」と呼ばれる専用のゲームエリアを開設している。
若年層のファンを開拓したいプロスポーツリーグやチームにとって、ロブロックスは今後注目のプラットフォームになりそうだ。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『農業フロンティア 越境するネクストファーマーズ』(文藝春秋)が発売中。https://www.amazon.co.jp/dp/4166613367/
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