欧米のスポーツ業界に押し寄せるAIの波。新興企業がNFLや英プレミアリーグに進出
2023年05月01日 コラム テクノロジー/デジタル Written by 川内 イオ
スポーツ業界にも、AIの波が押し寄せているようだ。今、欧米のスポーツビジネス業界で一気に勢力を拡大しているのが、サンフランシスコに拠点を置くTempus Ex Machina社。
2021年9月に出したプレスリリースで初めて存在を認識された同社は、最新のAI、機械学習、データサイエンスを搭載した「FusionFeedテクノロジー」によって、ミリ秒単位であらゆる画像データを統合、配信することができる。
そのデータを試合の分析に役立てることができるだけでなく、パートナー企業の希望に合わせたビデオクリップやパーソナライズされたハイライトパッケージを自動生成する技術を持つ。パートナー企業が利用できるソーシャルコンテンツの幅が一気に広がるというわけだ。
すでにNFLのサンフランシスコ49ersと契約を結んでいる同社は今年1月、Pac-12(アメリカ西海岸の6州にある12大学が参加するスポーツカンファレンス)とパートナーシップ契約を締結。リアルタイムでデータ分析を行うチームを支援するほか、学生アスリートがソーシャルメディアのチャネルで配信するゲームのハイライトを作成するために使用される。これは、学生アスリートがソーシャルメディア上で自身のハイライトを収益化できるようにする取り組みの一つである。
今年4月には、サッカーのイングランド・プレミアリーグに所属するチェルシーと、7年間のパートナーシップ契約を結んだと発表した。チェルシー側は、デジタル上やスタジアムでのファンエンゲージメントの向上やコーチング、トレーニング、選手の健康と安全、試合準備も「FusionFeedテクノロジー」によって改善されるとしている。
同社の技術はアメリカの大学サッカーでも導入される予定。今後、スポーツ業界にどのような影響を及ぼすのか、注目だ。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl
-
【募集職種】ランニングイベント営業・コンサルティング❏大会運営 大会運営のあらゆる課題を、ワンストップでフルサポート 大会概要作成、エントリー、募集広報、競技運営、記録計測、記録証発行などの大会運営業
-
【求人情報】株式会社ダブルカルチャーパートナーズ/企画営業〈正社員〉
【業務内容】トークイベントの企画・運営グループ関係会社との打ち合わせ、交渉および社内他部署との連携スケジュール管理メディアリリース【応募資格】 学歴不問 営業未経験者歓迎!人柄を重視いたします。【望
-
実施場所:大和高田市内の公立中学校実施時期:2024年9月~2025年1月活動内容:休日の部活動を地域クラブ活動化し、学校管理外とした練習及び大会引率等の実施業務 :スケジュール調整、種目指導、活