スタジアム内でスポーツバーの雰囲気を演出! リバプールの新チケットが売り切れ寸前
2016年07月09日 コラム チケット Written by 川内 イオ
現在、リバプール(イングランド・プレミアリーグ)が売りに出している新たなチケット「アンフィールド・ダグアウト」が早くもソールドアウトする勢いだ。
リバプールは本拠地アンフィールドのメインスタンドを改修中だ。この改修に合わせて新設されたのがホスピタリティーラウンジ「アンフィールド・ダグアウト」だ。
壁にはクラブの“レジェンド”たちのイラストが描かれ、サッカーのテーブルゲームを配置するなどスポーツバーの雰囲気をスタジアム内に再現したラウンジでは、屋台形式で世界のストリートフードが無料で提供される。
アンフィールド・ダグアウトを利用するためのシーズンチケットの価格は、3000ポンド(約46万円)。購入者には、このラウンジエリアの利用権のほかに、アンフィールドのプレミアムシート、マッチデープログラム、ハーフタイムのドリンクがサービスされる。4枚以上のチケットを持っていると、駐車場を利用することも可能になるそうだ。
新シーズン開幕に向けて、リバプールがこの高額チケットを2000枚用意したところ売れ行き好調で、6月21日、クラブ公式サイトで「残り200枚になった」と発表した。
アンフィールドといえば、リバプールの熱きサポーターたちが、スタジアム改修に伴うチケット価格の値上げに不満の声を上げたのは、今年の2月。あまりの反発の強さに、クラブ側は謝罪の声明を出し、サポーター側と協議の結果、「増築分よる収入を除けば、チケット収入は2015-16シーズンと同じになるようにする」という約束をした。
「増築分からの収入」が一際重要になったリバプールにとって、完売すれば600万ポンド(約9億2000万円)の収入をもたらす「アンフィールド・ダグアウト」の存在は、今後、非常に大きなものになるだろう。利用者の満足度が低ければまた対応に追われることになるのは確実で、クオリティーが問われる。
興味深いのは、3000ポンドを支払ってでもスタジム内でスポーツバーの雰囲気を味わいたいというファンの存在だ。サッカーはスポーツバーで観戦するという文化があるイングランドだけに、ファンにとっては「一粒で二度おいしい」ということか。
日本にはスポーツバー文化が根付いていないので、スタジアム内に同じような価格で同じようなスペースを作ってもソールドアウトするかは微妙なところ。しかし、スタジアムをエンターテインメント化するという昨今の流れの中で、その土地の文化に合わせた特別な空間の演出は、大いに参考になるだろう。
【了】
川内イオ●文 text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、 新卒で広告代理店に就職するも9ヶ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター&ライター&イベントコーディネーター。 ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。
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実施場所:大和高田市内の公立中学校実施時期:2024年9月~2025年1月活動内容:休日の部活動を地域クラブ活動化し、学校管理外とした練習及び大会引率等の実施業務 :スケジュール調整、種目指導、活