マンチェスター・シティとプーマがファンからサードユニフォームのデザインを募集

2024年12月25日 コラム チーム/リーグ経営 Written by 川内　イオ

サッカーのイングランド・プレミアリーグに所属するマンチェスター・シティとスポーツウェアブランドのプーマが、プレミアリーグ初のユニークな取り組みを始めるようだ。

人工知能（AI）を搭載したキットデザインプラットフォームを立ち上げ、ファンが2026-27シーズンのクラブ公式サードユニフォームをデザインできるようにするという。

2024年12月9日に公表されたプーマのクリエーターツールは、生成AIを活用した共同制作プラットフォームであるDeep Objectsを搭載。このプラットフォーム独自のカスタマイズツールを使用することで、過去のデザイン経験やバックグラウンドに関係なく、誰でも自由にデザインできる。

このツールを公表するにあたり、シティの選手であるエデルソン、ステファン・オルテガ、リコ・ルイスが協力して、史上初のAI製造ゴールキーパーキットをデザインした。このシャツは今シーズン後半にピッチで着用され、数量限定で販売される。

2026-27シーズンのサードユニフォームのデザインは、12月20日に締め切られた。応募者のデザインは、ファンの評価とともに、プーマとマンチェスター・シティのキット専門家がトップ10のデザインを選出する。

その後、1月に一般投票が開始され、優勝したデザインは実際にサードユニフォームとして採用。シティの選手がピッチで着用し、公式に販売される。

【了】

川内イオ●文　text by Io Kawauchi
1979年生まれ。大学卒業後の2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、2003年よりフリーライターとして活動開始。2006年にバルセロナに移住し、主にスペインサッカーを取材。2010年に帰国後、デジタルサッカー誌、ビジネス誌の編集部を経て現在フリーランスの構成作家、エディター＆ライター＆イベントコーディネーター。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンターとして活動している。新著『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』が発売。https://amzn.to/3UBIJxl