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【プロ野球独立リーグ】ルートインBCリーグ、選抜選手による初の能力測定会を開催。科学的アプローチで選手育成を加速へ

2025年06月06日 Written by 管理者

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プロ野球独立リーグのルートインBCリーグは、2025年5月21日、選抜された42名の選手を対象とした能力測定会を実施した。会場は栃木県のエイジェックスポーツ科学総合センター。BCリーグとして初となるこの取り組みは、選手育成の新たな一歩であると同時に、リーグとしてのチャレンジでもあった。

育成の「質」を支える可視化の第一歩
BCリーグではこれまで、NPBや海外リーグを目指す選手たちを送り出す中で、日々の努力や才能が数字として“外に伝わりにくい”という壁に直面してきた。今回の測定会は、その課題を解消するための一つの試みだった。

筋力や瞬発力といった運動体力から、球速・打球速度といった競技パフォーマンスまで、専門機器による定量的なデータを取得。これにより、選手自身が自らの強み・課題に気付くきっかけを得ると同時に、NPBスカウトなど関係者への情報提供の手段としても機能する。

本測定会は、シーズン中に開催することで、得られたデータをすぐにトレーニングや試合に反映できる実践的な意味を持たせている。

初開催という挑戦と、手応え
今回の取り組みは、BCリーグとしても初の能力測定会であり、未知の部分も多い中で実施した。準備段階から試行錯誤の連続でしたが、測定結果を真剣に受け止め、次の目標を語る選手の姿に、一定の手応えと可能性を実感することができた。

選手一人一人に個別のレポートを後日、提供。測定されたデータは、今後リーグ内での継続的なフィードバックの材料として活用される予定。


実施概要
日時:2025年5月21日 10:00~16:00
会場:エイジェックスポーツ科学総合センター(栃木県栃木市)
参加者:BCリーグ選抜選手42名
主な測定内容:
 - 身体組成(除脂肪体重や、骨格筋バランス等)
 - 運動体力(スポーツビジョン、スプリント、跳躍力等)
 - 運動技能(球速・打球速度・回転数・飛距離等)
使用機器:Trackman



選手・首脳陣向け報告会の実施
測定会後には、選手本人に加え、監督・コーチ・トレーナー・ストレングス担当者など、チームスタッフも交えたデータ説明会をオンライン非公開で開催。取得したデータの正しい理解と活用を促すことで、単なる「測るだけ」に終わらせない仕組みづくりが意識された。

説明会では、個人レポートの読み解き方やチーム内でのフィードバック活用方法を共有し、選手自身のモチベーションアップや首脳陣の指導方針の再確認などにもつながる機会となった。

こうした取り組みを通じて、リーグとしての測定会が一過性のイベントではなく、年間を通じた育成プロセスの一部であり、また球団ごとの育成スタイルに応じたサポート設計にもつながる視点を得られたことも、今後の継続に向けた大きな収穫となった。

<選手の声>
冨重英二郎選手/投手(神奈川フューチャードリームス)
今回の測定結果の数値から自分の弱点が明確になり、それが大きな収穫でした。説明会でも数字を見ながら、今の自分を見つめなおせたので、今後のトレーニングで有効活用したいと思います。

鈴木智也選手/野手(栃木ゴールデンブレーブス)
普段は他の球団の選手と一緒に測定する機会がないため、今回の測定会で出た平均値などを見て良い刺激を受けました。こういった測定会が定期的にあるといいと思いました。


データの“活用”へ
測定会は単発のイベントではなく、育成型リーグとして、選手一人一人のキャリアを科学的に支え続ける仕組みこそ、今後のリーグの価値を高める。今後は測定の定期化・高度化も視野に入れ、NPBや他球団との連携強化に加え、地域や教育機関、企業との協業による多面的な人材育成にもつなげる予定。BCリーグでは、こうした取り組みが、選手たちのモチベーション向上につながり、ひいてはリーグ全体の競技価値と社会的意義の向上へとつながっていくとしている。



記事元:PR Times


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