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【書籍紹介】オリンピックという名の虚構―政治・教育・ジェンダーの視点から

2021年03月23日 Written by 管理者

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オリンピックはその輝かしい名声に本当に応えているのか?
歓喜や希望の水面下にうごめく政治的、経済的思惑を暴き、
若者の教育やジェンダー、アスリートの権利など人権的な視点からも鋭く切り込む。


目次

日本語版刊行にあたって 二〇二〇年東京オリンピックの延期

第1章
序文と背景

背景とアプローチ
オリンピック産業、オリンピック神話
スポーツは(非)政治的だ
歴史的背景
植民地化ツールとしてのオリンピックスポーツ
女性の問題
「最高の権威」と「聖なる団結」

第2章
オリンピックへの抵抗

反対意見の弾圧
グローバルな抵抗運動
ソーシャルメディアを通じたコミュニケーション
独立したオリンピックニュース情報源
批判的オリンピック研究
スポーツ福音伝道主義とその批評家たち
学問の自由に対する脅威
オリンピック研究と「オリンピック知」
結論

第3章
スポーツと政治を混合しない

政治と地政学
「サイレント外交」
北京――「報道の完全な自由」
下降傾向
独裁国家
住民投票
ただNOと投票する
スポーツウォッシング――独裁国家と民主国家
東京大会のブランド再構築――さらなるスポーツウォッシング
結論

第4章
オリンピック産業のインパクト

「ブルジョアの遊び場」
過去の教訓
オリンピック懐疑派としての保守
貧困と「スラム・ツーリズム」
開催都市における立ち退き
労働法違反
リオとソチの建設
東京オリンピック建設
現実と想像のレガシー
レガシー――メディアの歪み
結論

第5章
改革――「名声を取り戻す」

通常営業
ガバナンス
贈収賄と汚職の増加
IAAF会長、セブ・コー
他のスキャンダル
新しい招致、新しい「価値」
「グローバルオリンピックという価値の強み」
キッシンジャーと平和
未来は「柔軟」に
将来のホスト都市の選択
結論

第6章
アスリート、政治、抗議

始まり
IOCアスリート委員会(AC)
アスリートを沈黙させること
アスリートの活動と人権
アスリートの権利を正式なものに
ドイツのアスリートたちの挑戦
国際水泳リーグ
ロシアのドーピング問題
RUSADAの復帰
WADAいじめ調査
「スポーツ文化」の問題
結論

第7章
スポーツを通じた若者の教育

若者の重視
ユースオリンピック、ユーススポーツ
スポーツ産業のトレンドと若者
ロールモデルのレトリック
オリンピックメダルのコスト
「オーストラリアモデル」とは
社会経済的障壁
スポーツにおけるセクシュアル・ハラスメントと虐待
「オリンピック・ファミリー」の秘密
性的虐待者とそれを許す者たち
結論

第8章
アスリートの権利、アスリートの人生

剣闘士と人質
二元論的思考と身体
IAAFのいう「女性らしさ」とは
4人の女性アスリートの経験
キャスター・セメンヤとデュティ・チャンド
スポーツと「法廷」
公正な審理とは バーモンチームとT論争
誤りと訂正のパターン
「どんな姿なら」女性なのか 「ジェンダーは二元論的なものではない」
男性化を評価する
みんなが(IAAF)ファミリー
結論

第9章
ジェンダー方針――課題と対応

IAAF対世界の批判者
女性のスポーツ団体
「私たちはキャスターだ、キャスターは私たちだ」
勝者、敗者、フェアプレー
ラドクリフら
ヘンヌとペープ
トランスの包摂
セバスチャン・コーの介入
IAAFの規定 二〇一九~?年
結論

第10章
オリンピック――「福祉プログラムではなくベンチャービジネス」



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