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【Jリーグ】水戸ホーリーホックが新スタジアム建設計画の進捗状況に関する記者発表を実施

2022年10月21日 Written by 管理者

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Jリーグ所属の水戸ホーリーホックを運営する株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホックは、10月20日(木)、報道関係者を対象に「新スタジアム建設構想に関する記者会見」を実施した。

株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホック 代表取締役社長、小島耕氏
「日頃より、水戸ホーリーホックをご支援いただきありがとうございます。2022年シーズンの終了直前にあたり、本日茨城県庁記者クラブにて『新スタジアム構想の進捗状況』について会見を行いました。

 2019年11月、私の前任である沼田邦郎社長(現会長)より『チームの夢であるJ1昇格へ向けてホームタウン内に新たなサッカー専用スタジアムを民設民営方式で建設を目指す』ことを発表いたしました。その直後より、クラブではスタジアム建設へ向けて協力会社を選定し、さまざまな協議を続けてまいりました。しかしながら2020年春に世界を襲った新型コロナウイルス感染拡大による4カ月にわたる公式試合開催中止、再開後の観客動員制限などによりクラブは経営面で大きな打撃を受けました。クラブはスタジアム建設に向かうことを一度立ち止まり、債務超過によるリーグライセンス剥奪を避けるべく、経営面の立て直しを余儀なくされたことは皆さまの記憶にも新しいと存じます。

 2020年夏から秋にかけて第三者割当増資にて多くの企業さまに、冬にはクラウドファンディングにてファン・サポーター、市民の皆さまに多大なるご支援を賜りましたことで、クラブ存続の危機を回避することができました。あらためまして、その際のご支援に感謝を申し上げる次第です。

 今季の平均観客動員は3000名(予測)を超えるものの、ピーク時の2019年の約半分にとどまっており回復途上であるものの、広告協賛料等が2019年以前の水準を大きく超え、今季の事業収入は2018年度から約1.5倍の9.5億円を超え10億円に限りなく近づく見込みも出てきております。そんな中、競技面で強化を続け本気でJ1昇格を目指し、J1ライセンスを付与され続ける上ではもちろん、プロスポーツクラブの大きな役割である地域に愛され、新たな交流人口を生み出し、ホームタウンの未来に夢を生み出すためにスタジアム建設の推進は必要不可欠であるものとして、コロナ禍の経営下ながらもプロジェクトを2021年夏に再起動し、本日の進捗発表までこぎ着けた次第です。

『Sports Entertainment/動く、遊ぶ、をエンタメに。』
『Wellbeing /日常がより健康に、幸せに。』
『Education/心と体の成長を支える。』

 ホームタウン発展が実現する、この3つのコンセプトを軸によりスピード感を持ってスタジアム作りを推進していきます。

 建設地選定に関しては、実現性を含め最終選定のフェーズに来ており、来年度中の発表を目指しています。また竣工時期に関しては2028年度中を考えております。

 当初、クラブが打ち出した民設民営での建設および運営スキームは引き続き検討は進めるものの、特定目的会社の設立や行政との連携を深めるなど、さまざまなスキームを検討し建設へ向かってまいります。しかしながら完成後にクラブに経営上過大な負担が生じ、結果として未来においてファン・サポーターの皆さま、地域の皆さまにご迷惑をお掛けすることは何としてでも避けなければいけません。関係業者、行政関係者からのスタジアム建設へ向けた機運の情勢。建設スキームの確定、建設資金調達の第一歩としてクラブがより精緻な建設計画書の作成、建設地調査を実施することが必要とされています。
しかしながらクラブ独自で建設計画書作成、建設地調査、それぞれの費用捻出をすることが来季の予算策定上、チーム強化費や事業コストを削減することは厳しく、非常に難しい状況であります。心苦しいながらもファン・サポーターの皆さま、市民の皆さま、企業さまへ目的特化型のクラウドファンディングをはじめさまざまな資金調達を今秋から来春にかけてお願いをする次第です。

 雲をつかむような当初のスタジアム建設計画も、この2年でかなり具現化してまいりました。この先、実現へ向けての動きをより活発化していきたい。しかしながらクラブ経営の身の丈が追いつかない歯がゆさがあります。クラブの現状をご理解いただき、どうかスタジアム建設を皆さまと共にかなえる『夢』に置き換え、これまで以上のお願いをさせていただきます。

 2028年、夢の実現へ向けて。
 J1で。新スタジアムで。

 どうかご支援をよろしくお願い申し上げます。

 株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホック 代表取締役社長 小島 耕

新スタジアムで実現したいコンセプト
「クラブの取り組みを人、街の成長につなげる」を軸に3つのコンセプトで計画を進める。
① Sports Entertainment 動く、遊ぶ、をエンタメに。
・ホームタウンの来場者向けに、観光、飲食、宿泊、試合を含むパッケージツアーを用意
・Jリーグをきっかけとしたホームタウンの魅力発信
・1万5000席の球技専用スタジアム
②Wellbeing 日常がより健康に、幸せに。
・試合が無い日も安心安全なオーブンスペースの市民開放
・地元の食材が買えるマルシェの開催や、個人商店の小型店舗誘致により賑わい創出
③Education 心と体の成長を支える。
・教育機関の併設、スポーツを実践したい人、スポーツを学び仕事にしたい人向けに施設や講座を提供
・マイナースポーツのプレイヤー向け施設、スポーツ人材育成プログラムなどを併設

スタジアム事業を通じた目標
新スタジアム建設により、来場を増やしホームタウンの消費につなげる定量目標に加え、ホームタウンのウェルビーイングにつながる定性目標も追求する。
①定量目標
・ホームゲーム年間来場者数21.0万人達成 / 平均1.0万人 (コロナ前水準から+64.5%)
- うちホームタウン外からの年間来場者数3.6万人(他、アウエー来場者+インバウンド観光客。全来場者の17%)
・試合来場者を回遊させ、ホームタウンでの消費に年間12.0億円分貢献(雇用創出効果159人)
- 観光・買い物:8.3億円(雇用創出効果79人)
- 飲食:3.0億円(雇用創出効果51人)
- 宿泊:0.8億円(雇用創出効果28人)
②定性目標
・カーボンニュートラル、CO2削減等、環境に配慮したスタジアム設計
・ホームタウンをより住みたいと思える街へ (参考指標:転入から転出を差し引いた社会増減数)
・ホームタウンの健康増進 (参考指標:水戸市⺠の健康診断受診率)
・クラブ独自教育プログラムMake Value Projectのホームタウン全小学校への展開(参考指標:ホームタウン小学校カバー率)

スタジアム建設に関わる今後スケジュールについて(予定)
今後はスタジアム建設計画がクラブ経営及び運営の財務的リスクを勘案し、特定目的会社の設立を検討する。また本計画はクラブが独断で進めることなく、行政、水戸ホーリーホックホームタウン推進協議会などとの協議を重ねながら進めていく予定。
・2023年 計画を具体化し、水戸市・茨城県との協議推進
・2024年 計画予定地の発表
・2025年 設計
・2026年 着工
・2028年 竣工

< 計画地の選定 >
ホームタウン15市町村の中から複数の候補地に絞り込まれたが、具体的な地名は現時点では公表されない。Jリーグが掲げる理想のスタジアム要件を充足する場所として検討を進める。今後、候補地の地権者や地主との協議を今後行う。建設地が決定次第、正式に発表される。


●このニュースの詳細はこちら。(水戸ホーリーホック 公式サイトより)
https://www.mito-hollyhock.net/news/p=22714/


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