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【Bリーグ】熊本ヴォルターズが西川グループのもとで経営再建

2023年03月02日 Written by 管理者

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Bリーグに所属する熊本ヴォルターズは、3月1日、臨時取締役会を開催し、西川グループ(キューネットグループ、再春館製薬所グループ、桜十字グループ)の支援を受ける形で経営健全化に取り組むことを決定した。すでに弊社発行済株式の91.5%を株式会社再春館製薬所が取得しており、今後開催予定の臨時株主総会にて増資を決定し、債務超過を解消する予定だ。これにより経営基盤を盤石にし、B1昇格、さらには2026年からスタートする新B1への参入を目指す。

熊本ヴォルターズは、2022年6月期決算において1億4689万円の経常損益となり6616万円の債務超過に陥った。2023年6月決算ではさらに債務超過が膨らむ見込みとなっていた。現在Bリーグ2部に所属しており、1部リーグへの昇格を目指して戦っているが、このまま債務超過を解消できなければチームの成績にかかわらずBリーグのクラブライセンスのルール上、1部へ昇格ができない状態だった。今期のキャッシュアウトの可能性もあり、ヴォルターズとしては債務超過の解消を含む経営再建が喫緊の課題となっていた。2022年7月からの新経営体制メンバーを中心に約半年間、解決に向けて奔走する中で、熊本で生まれた企業でありヴォルターズの立ち上げからスポンサーとしてクラブをサポートする西川グループに支援を要請していた。

具体的な支援要請は以下の2点だ。
①債務超過の解消を目的とした増資の引き受け
②①の実現や今後の経営判断に関する意思決定を迅速にするための株式の集約と経営再建

①に関しては、2023年4月に実施予定。②に関しては、2023年1月から2月末日まで、既存株主に対して説明を行い、2月28日時点で発行済株式の91.5%を再春館製薬所が取得。今後も100%の取得を目指す。

西川グループのバックアップのもと、パートナー、ブースターを中心としたステークホルダーと共に、残りのシーズンをより一層強い想いで戦い、その先のクラブの発展、熊本の発展に向けて邁進するとしている。


株式会社再春館製薬所代表取締役CEO、西川正明氏のコメント
「私ども西川グループは、キューネットグループ・再春館製薬所グループ・桜十字グループの主要3グループの総称として呼んでおります。西川グループの各社は熊本に生まれ、熊本に育てられた会社の集まりです。私たちグループの理念として『私たちは熊本に真剣です。』という言葉を掲げ、地元熊本が笑顔で元気になることを願って、再春館レディースをはじめ、イルミネーション、江津湖花火大会、熊本再春館製薬所バドミントンチーム、最近ではeスポーツの再春館SOL熊本など、これまでも取り組んでまいりました。
 今回、ヴォルターズからの再建要請を受け、各社代表とも議論を重ねてまいりました。債務超過によるBリーグのライセンスの問題もありますが、経営としても資金繰りも非常に切迫しており、破綻する瀬戸際に立っている現状から、『クラブがつぶれてしまったり、プロリーグに残れなくなってしまう可能性があることを傍観していていいのか』という気持ちが大きくなり、関わり始めたときの想いに立ち返りました。結論として、やはり熊本には熊本に根付くプロクラブとしての熊本ヴォルターズが必要だという考えに至り、しっかりとコミットしてクラブ運営に携わり存続させていくことこそが、結果的に熊本のため、熊本が元気になるためであるという結論に至りました。私自身、ヴォルターズのホームゲームでの熱気、声援にいつもパワーをもらっています。経営再建を必ず成し遂げ、健全なクラブ経営を実現し、永続的なチームで夢の持てるチームを目指していきます。さらに、2026年の新B1参入に向けて邁進していきたいと思っております。ぜひともブースターの皆さまをはじめ、県民の皆さま、県内の企業の皆さま、そしてメディアの皆さま、一緒に応援していただければ幸いです」

熊本バスケットボール株式会社 代表取締役社長、福田拓哉氏のコメント
「今回の決断は熊本ヴォルターズが存続・発展するためにもがき、苦しんだ末に下した決断でした。クラブとしても多くの皆さんのご支援を頂きながら経営努力を進めてきましたが、それだけではいかんともし難い壁にぶち当たりました。そうした中で、手を差し伸べるだけでなく新B1に挑戦する機会を頂いた西川グループさまに心から感謝申し上げます。また、今回の決断に際し、ご理解とご協力を頂きました株主の皆さまにも心よりお礼申し上げます。
 我々の責任は、大きな後ろ盾を頂いたことに慢心せず、現在進めている改革を推進し、より魅力的で地域と共に歩むクラブづくりに邁進することだと認識しています。熊本ヴォルターズが活動を通じてさまざまな人や社会や思考をつなげ、大きな価値と可能性を生み出せる核になれるよう、感謝の気持を忘れずに、創造性と行動力を持って今後も地道に活動を続けます。確かに新B1への参入基準は非常に高く、今のヴォルターズにとっては達成が極めて難しいほどのレベルにありますが、火の国熊本の熱量を考えると、多くの方のご協力とご参加によって乗り越えることができると考えています。NBAに次ぐ世界レベルのアリーナスポーツが、歴史ある街での生活の中に溶け込む未来を夢見て、共に歩んでいただけますと幸いです。これからも、『ヴォルターズのある豊かな人生』を送っていただける仲間づくりに励みますので、引き続き応援、ご参加のほどよろしくお願いいたします」


●このニュースの詳細はこちら。(熊本ヴォルターズ 公式サイトより)
https://www.volters.jp/news/detail/id=14804


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