事業許可番号 職業紹介: 13-ユ-311209

スポーツ業界の求人情報とトレンド

【バレーボール】日本バレーボール協会が、指導と暴力の間に隠れた「未暴力」に目を向ける「暴力撤廃アクション」を開始

2023年03月27日 Written by 管理者

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本バレーボール協会(JVA)は、バレーボール指導の現場において、暴力・暴言・ハラスメントなどいき過ぎた指導が問題となっている状況を危機感を持って受け止め、「暴力撤廃アクション」を開始する。本アクションは、昨今のスポーツ指導の在り方を見つめ直し、指導現場から暴力を完全に撤廃することを目的として立ち上げた。

JVAは暴力の撤廃に向けてこれからも断固たる決意で臨むと宣言する。加えて、この「暴力撤廃アクション」では、暴力的指導になるさらに前の段階で防ぐことができたのではないかという視点から、指導の現場にある、明らかな「暴力」とは判断しづらいが、将来的に暴力に発展する可能性を秘めた、注視すべき状態である「未暴力」について、多くの人たちと一緒に考え、話し合うきっかけをつくり、暴力的指導への発展を防ぐことを目指す。

具体的なアクションとして、3月24日に「暴力撤廃アクション」のWebサイトを開設したほか、3月25日に日本経済新聞に啓発メッセージを掲載した。今後も継続的な取り組みを実施し、指導現場の改善に努める。


暴力撤廃アクション 第1弾:暴力撤廃アクションのウェブサイトを開設
「暴力撤廃アクション」のWebサイトでは、“それって、指導ですか? 暴力ですか?”という問いかけのもと、「未暴力」を含む暴力の実態や捉え方について学ぶコンテンツや、指導の方法を学ぶ「グッドコーチングセミナー」の動画、悩んでいる人に向けた「相談窓口」などを紹介している。指導する側、指導を受ける側、その周辺の全ての関係者にとって有益となる情報を提供することで、バレーボール界全体の暴力撤廃に対する意識および理解力の向上を狙う。

暴力撤廃アクション Webサイト:https://minnano-volleyball.jp/action-against-violence/


暴力撤廃アクション 第2弾:日本経済新聞に啓発メッセージを掲載
3月25日発行の日本経済新聞に、日本バレーボール協会として暴力撤廃を目的とした啓発メッセージを掲載。“それって、指導ですか? 暴力ですか?”という問いかけとともに、指導現場で起こり得る、一つの事象に対する指導する側・指導を受ける側それぞれの考えをコピー化して記載している。一概には判断できない「未暴力」状態も含めた暴力問題があると気付くことを狙いとしている。またハッシュタグ「#指導ですか暴力ですか」を通じて、SNS上で暴力撤廃に関する議論が活性化されることも目的としている。


暴力撤廃アクション 第3弾:暴力撤廃を宣言する指導者宣誓の実施とロゴマークの掲出
指導者自身の意思を変えていくアクションとして、今後JVAが主催する各種大会では、指導者が暴力撤廃を宣誓する「指導者宣誓」を実施する。指導者宣誓は選手宣誓の対となり、指導者が、選手を含む全てのステークホルダーに対して指導の在り方を見つめ直し、議論のきっかけとなることを目的として行う。また、暴力撤廃アクションのロゴマークを大会会場に掲出し、暴力撤廃に対する意識と理解の向上を目指す。

日本バレーボール協会 会長、川合俊一氏のコメント
「日頃は日本バレーボール協会の活動にご理解、ご協力をいただき厚く御礼申し上げます。このたび弊会は新たな『暴力撤廃アクション』に取り組むことを発表いたしました。会長に就任してから1年、さまざまな改革に取り組んでおりますが、暴力的指導の撤廃は非常に大きなミッションです。ここにあらためて、日本バレーボール協会はこの問題に真正面から向き合うことを表明いたします。
 スポーツの指導現場における暴力的行為は絶対に許されるものではありません。暴力的指導の撤廃については、今までも各世代の指導現場でさまざまな形で取り組み、弊会も指導者の教育や相談窓口の開設などを通じて対策を講じてまいりました。これからも私たちは暴力的指導に対しては厳しく対処していきますが、同時に、暴力的指導となる前の段階で防げたこともあるのではないかという視点に注目したのが今回のアクションです。
 指導する側、指導を受ける側、そしてその周辺にいる全ての関係者も、共にバレーボールを愛し、共に目標に向かって前進しようとするその過程で、指導中の行動や発言の誤りに互いに早い段階で気が付けば、より良いバレーボール生活を送ることができるのではないでしょうか。一度立ち止まって自分や相手の気持ちを考えてみること、そして少しでも疑問に思ったら誰かに話してみること、シンプルなことではありますが、それが暴力的指導の撤廃においてとても大切なことなのではないかと考えています。
 暴力的指導は状況や人間関係によってその発見が難しく、その対策に終わりはありません。この『暴力撤廃アクション』の開始を機に、指導現場でこの問題に取り組んでくださっている皆さまと共に、より一層真摯に『暴力』『未暴力』と向き合っていく所存です。皆さまどうぞご支援のほどよろしくお願い申し上げます」

●このニュースの詳細はこちら。(日本バレーボール協会 公式サイトより)
https://www.jva.or.jp/topics/20230324-1/


スポーツ業界の求人情報とトレンドは SPORTS JOB NETWORK












ジャンル

PICK UP イベント情報