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【Jリーグ/その他】東京ヴェルディが、スポーツ界の未来の共創を目指す「Verdy Sports Innovation Hub」設立

2023年04月07日 Written by 管理者

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Jリーグ所属の東京ヴェルディは、「Verdy Sports Innovation Hub」を設立した。

「Verdy Sports Innovation Hub」は、総合クラブの東京ヴェルディが多岐にわたるスポーツを題材として提供し、多様なステークホルダーと共に議論や研究を重ね、スポーツの現場にイノベーションを創出するエコシステム。すでにCBC株式会社とキックモーションを測定・分析するシステムを使い、フォームの見直しなどによるキック力や飛距離の強化につなげるデータの蓄積を開始している。

「Verdy Sports Innovation Hub」設立の背景
世界的な未知の感染症の拡大や、SDGs/ESGに代表される過去の資本主義とは一線を画し社会課題の解決を重視する機運の高まりなど、人々の社会的価値感がパラダイムシフトを起こし、それとともにスポーツ自体の在り方やスポーツクラブに求められる振る舞いが大きく変容しつつある。このような時代にあって、多岐にわたる競技を抱える東京ヴェルディだからこそ発揮できる価値を生かし、従来型の事業にとどまらない新たな取り組みを推進する必要性を認識したという。

そのため、多様なステークホルダーとさまざまなスポーツ現場から得られるデータや知見を生かし、これからのスポーツの未来を共創するべく、イノベーションを目指すエコシステムとなるVerdy Innovation Hubを設立するに至った。

また、変化のスピードが速く、価値観も多様化する現代において、ますます重要になってきているのが、組織や社会を支える「人材」だ。

東京ヴェルディは約50年間にわたり積み上げてきた育成メソッドを改めて体系化する「Verdy Method(ヴェルディ・メソッド)」プロジェクトで、東京ヴェルディが求めるプロフェッショナル像を再定義してきた。その中で教育・育成のためには、クラブ外部の専門家やプロフェッショナルから異なる価値観や知見を学び、取り入れる必要があると再認識したという。

一流のビジネスマン、一流のスポーツ選手であるためには、まず一流のプロフェッショナル、そして一流の人間でなくてはならない。このような課題認識は、どの競技のどのクラブでも行き着く周知の事実ではあるが、東京ヴェルディではこの人間育成を、世界経済に強い影響力を持つ東京を舞台に、多様なパートナーを巻き込みながら実現しようと考えている。

まずは東京ヴェルディの起源であるサッカーを出発点に、プロフェッショナル人材の育成手法を研究・開発し、それをクラブの育成メソッドとして落とし込む。そして、東京ヴェルディの競争優位性である総合型クラブとしての価値を最大限に発揮できるよう、サッカーチームにおいて試行錯誤した人材育成手法をクラブ内の他スポーツ競技にも共有していく。

「Verdy Sports Innovation Hub」は、その拠点としても稼働し、組織内ではまずタスクフォースとして機能させる。

取り組みの概要
「Verdy Sports Innovation Hub」では、スポーツ×ノンスポーツの専門性を掛け合わせ、社会全体やスポーツの現場に新たなイノベーションを創出するとともに、東京ヴェルディの価値の根幹である人材育成をさらに加速させ、多様な専門分野を持つ人材の発掘と輩出という形で社会に還元する。パートナー企業や教育機関、専門家が持つ第三者視点を取り入れながら、プロフェッショナル人材の育成手法を研究し、このエコシステムにおいて蓄積された人材やナレッジを、社会やスポーツの現場が抱える課題の解決、およびクラブの育成メソッドへの応用という形で昇華する。

加えて、「Verdy Sports Innovation Hub」は、プロスポーツクラブとそのパートナー企業の関わり方の新たな形にもなり得ると認識しているという。スポーツ界においても価値の変容が進む中で、露出や広告効果を目的とする従来型のスポンサーシップではない新時代のパートナーシップモデルや、クラブが持つアセットを起点としたコンテンツドリブンなビジネスモデルを構築するための新規事業でもある。

「Verdy Sports Innovation Hub」にとって、「ALL VERDY」という言葉は単にクラブ内の他競技チームを含む「VERDY CLUB」を指すのではなく、このオープンイノベーションの仕組みをともに構築するクラブ外のパートナーを含む「VERDY ECOSYSTEM」を意味する。「Verdy Sports Innovation Hub」の考え方に共感する企業、教育機関、専門家と共に、東京ヴェルディと「Verdy Sports Innovation Hub」は、スポーツ界の未来を共創する。

事例紹介
「Verdy Sports Innovation Hub」の取り組みとして、すでにCBC株式会社とのサッカー現場における協働事業がスタートしている。

協働事業内容:キックモーションの解析
CBCでは、スポーツ科学研究機関監修の下に開発された、選手のキックモーション(スイング速度やインパクト効率など)やボールスピードなどを測定・解析するシステムのサービス展開を進めている。キックの際に、どのように動いているか、スイング速度やインパクト効率がどうなっているかなど、スポーツバイオメカニクスにより解析し、可視化した数値や動作のメカニズムなどをチーム・監督、選手へフィードバックする。測定により得られた数値から、基礎的な「止める・蹴る」技術の習得・向上、キック力(パススピードや飛距離など)の強化、フォームの見直しによるコンディション改善につなげ、選手個々のパフォーマンス向上、日本サッカー界の競技力向上につなげていくという。

東京ヴェルディとの協業により、すでにトップチームのプロサッカー選手から、アカデミーチーム、女子チームなど数百人規模のキックモーションやボールスピードなどを測定し、動作の解析とデータの蓄積を始めている。今後は、アカデミーチームを中心に、キックモーションの改善と個人およびチームのパフォーマンス向上との関連性などに関する科学的な共同研究を行う。

上記以外にも、CBC社が出資するスカウティングプラットフォームやパートナーとして協業するAI分析カメラに関して、プロスポーツチーム視点を踏まえた機能改善や国内外での浸透・販路拡大に向けた協業・意見交換を行う。


●このニュースの詳細はこちら。(東京ヴェルディ 公式サイトより)
https://www.verdy.co.jp/news/11812


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