【Jリーグ】面白法人カヤック、FC琉球OKINAWAに資本業務提携(面白パートナーシップ)締結。沖縄のスポーツツーリズム推進や地域振興に貢献へ
2024年02月20日 スポンサーシップ/パートナーシップ 地域振興/社会貢献 チーム/リーグ経営 Written by 管理者
株式会社カヤックは2月19日、FC琉球OKINAWA(Jリーグ加盟)を運営する琉球フットボールクラブ株式会社の株式取得および第三者割当増資を引き受けることを決議した。本件によりカヤックは3月4日に39.19%の株式を取得し筆頭株主となる。
両社は面白パートナーシップ(資本業務提携)の下、ファン・サポーター、パートナー、行政関係者、選手などあらゆる人と共創しながらFC琉球のスポーツエンターテインメント性を高め、FC琉球のブランド力向上と、J2、そしてJ1への昇格を目指す。さらに、カヤックは鎌倉に続く第2本社を沖縄県に今年中に設立し、既存領域やスポーツ事業など新規領域での成長を通して、FC琉球と共に沖縄のスポーツツーリズム推進や地域振興に貢献する。
面白パートナーシップ締結の背景と目的
カヤックは、創業以来「面白法人」という企業理念、「つくる人を増やす」という経営理念の下、クリエイターが生み出す新規性や独創性のある「面白さ」を付加価値に、話題性のある広告やゲームなどのデジタルコンテンツ領域、eスポーツや地方創生などのコミュニティ関連領域の事業を展開している。地域と共に事業成長を目指す「地域資本主義」を提唱し、鎌倉本社での地域に根ざした事業を行ってきた。
一方、FC琉球は選手らが自らチームを発足した沖縄初のJリーグクラブであり、Jリーグ初の高等学院の運営、暗号資産の発行などサッカーという枠を超えた先進的な取り組みを沖縄で展開してきた地域密着企業。「沖縄とともに、強くなる。」を経営理念に、Jリーグ・沖縄・サッカークラブのゲームチェンジャーを目指している。
両社は「地域貢献」をキーワードに事業を展開しており、FC琉球の「沖縄とともに、強くなる。」という経営理念とカヤックの提唱する「地域資本主義」を実現するパートナーとして、今回の株式取得を通じた面白パートナーシップ(資本業務提携)に至った。
なお、今回の資本業務提携は、カヤックとして初めてのスポーツ産業への資本参加となる。スポーツ産業の市場は、スポーツ庁によると2022年の5.5兆円から2025年までに15兆円に拡大することを目指しており、特にスポーツのDX化やスポーツによる地方創生、まちづくりの取り組みを推進している。
カヤックはFC琉球の面白パートナーとして、DXや面白コンテンツ的な付加価値、地域活性化のノウハウを提供することで、FC琉球のスポーツエンターテインメント性を高め、ブランド力を向上させるとともに、沖縄の地域振興、地方創生に貢献する。ファン・サポーターやパートナー企業、行政、支援団体など関係者、選手・チーム関係者、沖縄を愛するあらゆる人と共創しながら、世界一うむさん(面白)で愛されるクラブチームになることを目指す。
世界一のうむさんなクラブチームを共に「つくる」
ファン・サポーター、地域、選手と共に、まずは4つのうむさんプロジェクトを進める。
1.「選手とつくる」ユニフォーム広告〜Jリーグ初の4種類の広告デザイン 〜
カヤックは鎖骨スポンサーに就任し、うむさんなチームをつくるという想いを込めて新しいユニフォームの広告を企画。右胸には面白法人を沖縄の言葉に変えた「うむさん(面白)法人」のパートナーロゴ、左胸には選手たちの人気投票で選んだ4種の漫画風広告(オノマトペ)をデザイン。選手と共につくり、4種のユニフォームごとに異なる広告デザインを採用するのはJリーグ初となる。
2.「ファン・サポーターとつくる」ブレスト定例会やリブランディングプロジェクト
ファン・サポーターが活発にアイデアを出し合うブレスト会「みんなのFC琉球会議」を3月から開始。このブレスト会により、ファン・サポーターのチーム運営のジブンゴト化を図り、FC琉球コミュニティの形成を目指す。またリブランディングプロジェクトでは、アジアを視野に世界に通用するクラブになるため、新エンブレムをはじめとするリブランディングやクリエイティブの向上をファン・サポーターと共に進める。
3.「地域とつくる」コミュニティ通貨「まちのコイン」のまちづくり
FC琉球の認知を拡大し、ファン・サポーター、沖縄県民や観光客もスタジアムでの観戦を楽しめる施策としてカヤックが企画開発したコミュニティ通貨「まちのコイン(FC琉球通貨名:べーにょ)」を3月以降に導入する予定。「まちのコイン」は、地域と人のつながりを促進し、主体的にまちに関わる人を増やすコミュニティ通貨だ。現在鎌倉市や渋谷区を始め20地域で導入されており、SDGsの推進にも貢献している。
まちのコインを活用することで、試合開催日の応援をもっと楽しくし、また試合日以外でもFC琉球や地域とのつながりをつくることができる。具体的な活用例としては、スタジアムでの観戦やサッカー教室の参加などでまちのコインを獲得でき、FC琉球グッズやスポンサーから提供される景品が当たる抽選会や選手との交流会など特別な体験にまちのコインを利用できる予定。将来的にはJリーグ社会連携「シャレン!」の活動においてもまちのコインを使って、地域の資源循環などSDGsに貢献する取り組みを検討していくほか、FC琉球が発行する暗号資産のFCRコインとの連携も予定されている。
4.「みんなでつくる」ホームゲーム施策「うむさんパーリー19連発」
ホーム戦でのエンターテインメント性を高め、ファン・サポーターだけでなく、アウェー観戦者も楽しめるホームイベントを企画し、スポーツツーリズムを推進する。
3月2日のホーム開幕戦では「カリー(乾杯)!パーリー(祭)」と称して、スタジアム外のブースで、乾杯用無料ドリンクをプレゼント(先着・数量限定)。 「いちゃりばちょーでー(一度会えば皆兄弟)」という沖縄の言葉を体現し、琉球サポーターも、松本山雅サポーターもキックオフまでは共にホーム開幕戦を祝して、「カリー!」の合図で乾杯する施策となっている。その後のホーム開幕戦も毎回テーマの異なる面白いパーリーを開催して盛り上げる。
カヤック第2本社を沖縄に今年中に設立 〜面白法人グループと連携しアジアを視野に沖縄の産業振興を目指す〜
カヤックにとって沖縄は、創業者である代表の3人が学生時代に創業を決意した土地であり、アジアの玄関口という地の利、固有の歴史・文化と自然を持つ大変魅力ある地域。重点地域として、これまで県内での事業展開や企業への投資を積極的に展開していた。
FC琉球との提携を機に、鎌倉に続く第2本社「面白法人カヤック沖縄本社」を沖縄県に今年設立。当本社では、カヤックが展開する面白プロデュース(クライアントワーク)事業、ゲーム事業、eスポーツ事業などのクリエイティブチームを組織し、県内外のさまざまなクリエイターの新たな雇用創出が計画されている。
また、当本社ではスタートアップなど沖縄の企業への支援、投資を強化する。背景として沖縄では2028年までにスタートアップを200社輩出する動きがあり(※)、石垣にある面白法人グループのカヤックゼロでは沖縄県内のスタートアップに対して、イベントの開催や多言語Webサイト「おきなわスタートアップ図鑑(https://startup-lagoon.okinawa/)」の作成などの支援を行ってきた。そこで、沖縄にある面白法人グループと連携し、アジアも視野に入れ、FC琉球を起点とするスポーツツーリズムの推進や、沖縄にある企業・スタートアップへの投資やパートナーシップなど、さまざまな手法で面白法人グループの成長とともに、沖縄の産業振興につなげるとしている。(※「おきなわスタートアップ・エコシステム・コンソーシアム」が発表した「発展戦略」より)
<カヤックの沖縄での関連事業>
【自社事業】
Dear Okinawa,:2023年12月沖縄県那覇空港ターミナルビル内にオープンした、沖縄県内で活動する作家・工房の作品を取り扱う工芸品セレクトショップ。
https://www.dearokinawa.com/
【面白法人グループ会社】
株式会社サンネット(本社:沖縄県那覇市):沖縄リゾートウェディングを含むブライダル事業、沖縄マリンスポーツ事業に関わるサービス。
https://www.012sun.net/
株式会社カヤックゼロ(本社:沖縄県石垣市):石垣島最大規模のコワーキングスペース「チャレンジ」の運営やコミュニティ通貨「まちのコイン(まーる)」の運営。。「チャレンジ」は日本国内だけではなく、アジア市場を視野に多言語に対応。
https://kayac-zero.com/
【投資先】
株式会社池原酒造 : 石垣島で泡盛「白百合」「赤馬」を製造する泡盛メーカーに出資。資金だけではなく、商品開発やイベントなど泡盛の文化を発信する取り組みを支援。
https://www.shirayuri-ikehara.com/
代表コメント
琉球フットボールクラブ株式会社 代表取締役社長、倉林啓士郎氏
鎌倉を拠点に地域資本主義を推進されており、このたび沖縄に第2本社を設立されるカヤックさまに、資本参加および面白パートナーとしてジョインいただくことになり、大変うれしく思います。24シーズン開幕直前に、フロント体制も素晴らしい補強ができ、チームへの大きなプレゼントとなりました!
FC琉球が掲げる『沖縄とともに、強くなる。』という経営理念や『GAME CHANGER CLUB』のミッションを体現するために、カヤックさまの地域振興の実績や、面白プロデュース・エンターテインメント事業で培われたノウハウを投入いただけることに、私自身&クラブスタッフ一同とても心強くワクワクしております。
現経営体制を維持しつつも、カヤックさまから新たに取締役2名をお迎えし、今後、両者の知見を活用しながらより、うむさん(面白)で魅力的なクラブ運営を進めて、まずは今シーズンのJ2復帰、そしてその先の沖縄初のJ1昇格へ向けて邁進してまいります。引き続きFC琉球をよろしくお願いいたします。
株式会社カヤック 代表取締役CEO、柳澤大輔氏
面白法人は、面白い!と言われるようなさまざまなエンターテインメントコンテンツをつくることが主たる事業ですが、その思想をもとに、広告、ゲーム、e-Sportsや、まちづくりなどさまざまな領域に挑戦してまいりました。今回のJリーグ・チームの経営への参加は、スポーツ産業、スポーツ・エンターテインメントの領域にそれを広げていこうという思いがあります。
また、地域資本主義という考え方を進める上で、地域に貢献する存在としてのサッカークラブの役割、また、沖縄という関わりの深い地域との縁。そういったことが重なり、今回FC琉球の面白パートナーとして参加させていただき、沖縄の皆さまに愛される強く面白いクラブチームを目指して邁進してまいります。
●このニュースの詳細はこちら。
株式会社カヤック HPより:https://www.kayac.com/news/2024/02/fcr
FC琉球OKINAWA 公式サイトより:https://fcryukyu.com/news/45773/
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