【ラグビー】浦安D-Rocks、ピリカ、NTTドコモが連携し、ラグビー選手がスポーツチームを取り巻く環境問題に取り組む「サステナビリティ協働プログラム」始動。企業が教育・実施を支援
2024年03月05日 地域振興/社会貢献 チーム/リーグ経営 Written by 管理者
浦安D-Rocks(ジャパンラグビーリーグワン加盟)の運営および興行・共創創出を目指す株式会社NTT Sports X、科学技術の力であらゆる環境問題を克服することを目指す株式会社ピリカ、株式会社NTTドコモは、ラグビー選手がスポーツチームを取り巻く環境問題に取り組む「サステナビリティ協働プログラム」を始動する。
ラグビーを取り巻くサステナビリティを、アスリート自身が主体となり取り組む
浦安D-Rocksは、これまで実施してきた持続可能な社会の実現に向けた取り組みを実施してきた。世界規模でラグビーを取り巻くサスティナビリティに関する学習を行う中で、選手個々から各課題解決に向けて、具体的なアクションを学習、実施したいという声が上がった。
今回、選手の声を受けて、企画・構築された「サステナビリティ協働プログラム」は、ラグビー、ラグビーファミリーに多大なる影響を与える地球環境の変動を正しく捉え、アスリートが、自身ができることを考え、実施するためのプログラムで、ラグビー界においても挑戦的な取り組みとなる。
加えて、サスティナビリティに対する啓発・実践を通して知見を身に付けた選手が、現役を終えた後も社会に対してサステナビリティを啓発する役割を担うことで、選手のデュアルキャリア構築も目指す。
第1弾は、脱炭素・マイクロプラスチック(※)となり得る人工芝流出課題をテーマに始動
今回、選手やラグビースポーツにおいても密接な関わりをもつ「脱炭素」「人工芝流出対策」の2つをテーマに実施する。
選手は環境問題をはじめとするサステナビリティに関する知識を協働パートナーから学んだのち、アスリートとしてこれらの課題解決のために実施できるアクションを企画、検討する。
自らの実践とともに、ファンや地域の方々へも学習を通じて得た知識や、選手自身の課題意識を共有し、その輪を広げていくことを目指す。
今後も新たなパートナーと連携しながら、アスリートが取り組むサステナビリティの領域の拡大を図るとしている。
※マイクロプラスチック:直径5mm未満の微細なプラスチック
NTTドコモ協働
協働テーマ:「脱炭素社会に向けた取り組みについて」
NTTドコモグループは、自社(Scope1・2)の温室効果ガス排出量を2030年までにカーボンニュートラル、サプライチェーン(Scope3)も含めた温室効果ガス排出量を2040年までにネットゼロとすることを目指す。また、お客さま・パートナー企業とともに、社会全体の脱炭素に取り組む。今回の連携では脱炭素の取り組みが必要とされる社会背景の理解と、個人・地域ができる取り組み事項の教育を通し、ラグビーチームとできることを検討し実践する。
株式会社ピリカ協働
協働テーマ:「人工芝流出対策に関する取り組みについて」
科学技術の力であらゆる環境問題を解決することを目指し、2011年に大学の研究室で非公式のプロジェクトとして始まり、同年に法人化。さまざまな環境問題の中でまず第一歩目としてごみ(特にプラスチック)の自然界流出問題に注力する。マイクロプラスチック調査を国内外で独自に行い、国内水域から流出したマイクロプラスチックのうち約20%を占める人工芝の課題を発見した。
自治体および人工芝メーカー等と連携をしながら、人工芝流出の実態把握やモニタリング、流出抑制ガイドラインの作成・支援、流出抑止効果の定量的な把握なども手掛け、独自調査による課題発見ととともに、解決に向けた協業・連携を展開している。
今回の連携では、スポーツを取り巻く環境課題の一つであるマイクロプラスチック。そのマイクロプラスチックとなりうる人工芝流出の現状、影響の把握共有とともに、問題解決のためにアスリートができることを検討し、共に実践する。
関係者のコメント
浦安D-Rocks GD、内山浩文氏
浦安D-Rocksは、ビジョンの一つに「社会に変化をもたらすクラブへ」を掲げております。チームに所属する選手・スタッフに多面的なインプットの機会創出を図ることが、ビジョン達成にも大きく貢献できると確信しております。サスティナビリティ領域におけるNTTドコモとの強化支援以外の新たな連携そして株式会社ピリカとの協働施策は企業スポーツ界にとっても好循環になることと期待しております。
浦安D-Rocks CSO、柳原暁氏
浦安D-Rocksのサステナビリティに関する活動を構想する上で、チーム外の企業、専門家、有識者と連携を行うことは、兼ねてからの目標の一つでした。このたび、株式会社ピリカ、NTTドコモの2社と共に協働プログラムを開始できたことは、ラグビーから始めるサステナビリティの活動において、大きな一歩であると確信しております。両社と共に社会に対して好影響を与える活動を実施いたします。
NTT docomo サステナビリティ推進室
ドコモグループが目指すネットゼロ、さらに社会全体の脱炭素を進めるには、浦安D-Rocksの選手やスタッフの皆さま、そしてファンの皆さまとスクラムを組んで共に取り組むことが大きな力となります。ドコモは「あなたと環境を変えていく。」のスローガンの下、あらゆる「あなた」とともに力を合わせ、事業を通じて社会課題の解決と新たな価値の提供に取り組み、より健全な地球環境と持続可能な社会に向けて貢献します。
株式会社ピリカ 取締役 サービス事業部部長、村越隆之氏
ピリカは「科学技術の力であらゆる環境問題を克服する」をパーパスに、ごみの自然界流出問題におけるさまざまな課題発見と解決に向けた協業・連携を展開してきました。このたび、NTTドコモさま、浦安D-Rocksさまと連携し、浦安D-Rocksの選手の皆さんとともに、スポーツを取り巻く環境問題の一つであるプラスチックごみの流出問題についての理解共有をさらに深め、問題解決に向けたアクションを重ねてまいります。そしてこの選手主体の活動を通じて、ごみの自然界流出をはじめとする環境問題への関心やアクションが、ラグビーをはじめスポーツを愛する方々、そして協働する企業や地域などにますます広がっていくことを期待しております。
株式会社ピリカについて
https://corp.pirika.org/
科学技術の力であらゆる環境問題を解決することを目指し、2011年に大学の研究室で非公式のプロジェクトとして始まり、同年に法人化。さまざまな環境問題の中でまず第一歩目としてごみ(特にプラスチック)の自然界流出問題に注力している。
ごみ拾いSNS「ピリカ」は2011年にリリースし、現在128の国と地域から累計3.4億個のごみが拾われている(2024年2月29日現在)。累計ありがとう数は約3000万、ごみ拾い活動を通じて多くのコミュニケーションが生まれている。自治体や企業による清掃活動の可視化と促進を目指す「見える化ページ」等の導入も拡大している。
また、流出ごみを計測する共通基準を生み出すべく、路上ごみの量や分布を定量的に計測する方法として「タカノメ」、さらに独自のマイクロプラスチック流出量を調査する「アルバトロス」を開発。アルバトロス調査により、海洋・陸のごみの流出状況をオープンデータで発表し、課題発見と解決に向けた協業・連携を展開。流出ごみ対策や資源化などのコンサルティングも新たに開始し、科学技術の力であらゆる環境問題解決を目指すべために、さまざまな連携・パートナーシップを通じて事業を展開している。
2021年第1回環境スタートアップ大賞「環境大臣賞」受賞。2023年第6回日経ソーシャルビジネスコンテスト「大賞」受賞。
●このニュースの詳細はこちら。(浦安D-Rocks 公式サイトより)
https://urayasu-d-rocks.com/news/csr/index_1245.html
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